レモネードとジンジャーエール
小さな田舎町の少年野球には
欠かせない付き物だった。
夏休みには今の様に熱中症など気にする事も無く
朝から夕方まで真っ黒になるまで練習や試合をした。
休憩時間になると、ドラム缶の半分はあろうかと思うほどのステンレス製の容器に
今の売り物とは程遠い代物のレモネードやジンジャーエールが冷えていた。
当時も既製品のジュース類はあったが
やはり手作り感の方が大半だった。
弁当やお菓子類も同様である。
けっして高価ではないが
そこには愛情がたっぷりと込められていた。
何時からか行楽やイベントにも徐々に既製品が幅を利かせるようになり
スーパーやドラッグストアーで大量に買い込み
色とりどりの品々が並ぶ。
出来合いの物を否定するつもりは無く
当然ながら自分だってそういうものを利用している。
また、色んな事情でそうせざるを得ない人もいるかもしれない。
それでも、大切な者の為に簡単に済ませるのでなく
心を込めた物を提供する・・・。
そんな事を子供の頃に感じていたことを、忘れずにいることが出来たら
それが、多少の労力が求められることであっても
きっと出来ると思う。
by snufkins0019
| 2012-07-02 00:19
| 月末column
|
Comments(0)